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漢語語法難點釋疑

貳、「着」の用法

動態助詞「着」は動詞と形容詞の後に用いて、状態と動作の持続を表わすことができる。


- もくじ -
一、「動詞+着」で、事物が存在する状態を表わす
(一)「動作動詞+着」で状態を表わす
(二)「着」と「在」の比較
(三)この種の文の構造的特徴
二、人の態勢を表わす
三、「動詞+着」で、動作の持続を表わす
(一)「着」を、動作を表わす動詞の後に用いて、1つの動作が持続的に進行することを表わす
(二)文の構造的特徴
(三)「着」と「在」「・・・呢」との比較
四、「動詞+着」で、付随動作を表わす
(一)「着」を連動句(連動文)の1つ目の動詞の後に用いて、付随する動作を表わす
(二)連動句(連動文)の一部は、1つ目の動詞の後に「着」を加えて方法または状態を表わし、2つ目の動詞で原因または目的を表わす
(三)ある人が話と同時またはそれから少し遅れて別の動作を始めた場合、「说」の後に「着」を加えて表現することができる
五、「着」の成文作用
六、「着」のその他用法

一、「動詞+着」で、事物が存在する状態を表わす

(一)「動作動詞+着」で状態を表わす

「放、摆、挂、扛、穿、戴」などの動詞は、通常一種の動作を表わす。

(1)小明往墙上挂一幅画儿。
(2)妈妈给毛毛穿新衣服。

この種の動作が完了した後、動作による影響を受けた事物は動作の状態を保持する。このような状態を「着」を用いて表現すると、

(1)画在墙上挂
(2)新衣服毛毛穿呢。

上の文中、「挂着」は「画儿(絵画)」が存在する状態、「穿着」は「新衣服」が存在する状態を表わしている。

もしも話し手が、動作の影響を受けた事物を論じるのではなく、その事物のある場所を描写し、その場所にどんな事物があるか、さらにそれがどんな状態で存在するのかを説明する場合は、場所を表わす語を文の頭に置き、以下の文型で表わすことができる。

(1)墙上挂一幅画儿。
(2)毛毛身上穿新衣服。

このような文を「存現句」と呼ぶ。存現句には描写性がある。存現句を用いて、ある部屋の配置を描写することができる。

(3)屋子中间放一张床,靠墙摆一套沙发,沙发前放一张茶几,茶几上摆一个花瓶。

風景の描写も可能である。

(4)村外种一片桃树,树上结很多桃子。树下站一些摘桃的农民。

また人の服装の描写もできる。

(5)这个姑娘头上戴花围巾,身上穿红羽绒服,手上戴皮手套。

(二)「着」と「在」の比較

「動詞+着」で一種の状態を表わし、描写的である。「在+動詞」は叙述的であり、動作の進行を表わす。比較すると、

(1)A.他穿一件红毛衣。
(1)B.他穿那件红毛衣。

(2)A.墙上挂一幅山水画儿。
(2)B.他往墙上挂一幅山水画儿。

(3)A.门开
(3)B.他开门。

(4)A.院子里种很多花。
(4)B.他正院子里种花。

もしも文中に動作発生の場所を表わす介詞「在」+名詞という詞組(フレーズ)があれば、(4)のBのように、動作の進行を表わす「在」は介詞「在」と1つになる。


(三)この種の文の構造的特徴

1.動詞の前に「在」を加えることはできない。例えば、

(1)* 他身上穿一件红毛衣。
(2)* 墙上一幅山水画儿。
(3)* 门外很多牡丹花。
(4)* 院子里很多树。

2.「着」の前後に、補語や動態助詞(「了」、「过」)など、その他の成分を加えることはできない。以下の文は誤りである。

(1)* 胡边上长果树。
(2)* 他身上穿一件新毛衣。
(3)* 桌上放一瓶花。
(4)* 山上开鲜花。

3.この種の文中に用いることができる動詞の多くは、手の動作を表わす。「挂、放、摆、盖、蒙、系、摞、堆、搭、架、带、戴、留、藏、含、刻、 写、涂、雕刻、补、打、钉、晒、晾、插」などである。


二、人の態勢を表わす

一部の動詞は人の動作を表わすが、これら動作は持続が可能で、持続した結果、一種の状態・「人の態勢」となる。このような時、以下のように「着」を用いる。

(1)他低头,想了很长时间。
(2)我弯腰,看了半天。
(3)他们俩手拉手。

これらの動詞の前には「在」を加えることができる。

(1)他头。
(2)他腰。
(3)他们俩手拉手。

また一部の動詞は「存現句」を作ることもできる。場所を表わす語を文頭に置く。

(1)A.他背一个受伤的男孩。
(1)B.他背上背一个受伤的男孩。

(2)A.一个陌生人在椅子上坐
(2)B.椅子上坐一个陌生人。

(3)A.纪念碑在广场中间矗立
(3)B.广场中间矗立人民英雄纪念碑。

(4)A.病人在床上躺
(4)B.床上躺个病人。

「存現句」にした後は「在」を加えることはできない。

この種の文を構成する動詞は主に人体動作の動詞である。「站、立、坐、蹲、躺、跪、扛、抱、举」などである。


三、「動詞+着」で、動作の持続を表わす

(一)「着」を、動作を表わす動詞の後に用いて、1つの動作が持続的に進行することを表わす

例えば、

(1)汽车在公路上飞快地,我们离目的地越来越近了。
(2)雨不停地,下了一整天了。
(3)孩子们笑,唱着,高兴极了。
(4)女儿在讲事情的经过,他静静地

表現の上からいうと、この種の文に叙述性はなく、1つの動作が進行中であることを叙述するのではない。この種は描写的であり、人物が持続させている動作・行為に対する描写を通して、人物の態勢、心理、状態を描写するものである。よって、この種の文の動詞の前には、しばしば描写的な状語(連用修飾語)が用いられる。(1)の「飞快地」は自動車が走っている状態を、(2)の「不停地」は雨が降っている状態を、(4)の「静静地」は「彼が聞く」状態を描写している。動作の持続を表わす「着」の多くは文学作品に用いられる。口語の中で用いられることは比較的少ない。


(二)文の構造的特徴

1.「着」は動作の持続を表わすため、前文では通常、その動作がすでに行われたか、行われるべき必然性と可能性を説明しなければならない。このような「着」は、文章または話の始めに用いられることは少ない。例えば、

(1)现在是立冬前后快晌午了,太阳融化大道两旁树枝上的霜花,水不断地滴落在她的头上。

「立冬前后」「快晌午了」が「霜花」が「融化着」される条件である。

(2)东郭先生赶驴,在路上慢慢地走

この文の前文では「东郭先生」がすでに「驴」を駆って出発したことが説明されている。

(3)她心里怦怦地跳动,整个身子听院子里的响声。

この文の前文では「院子里」に「响声」があり、彼女の注意を引いたことが説明されている。

2.「着」は動作の持続を表わすため、必ずある決まった時間と関係している。すわなち「着」は、ある決まった時間の行為・動作が持続して進行していることを表わす。上の各例を見ると、過去の出来事を叙述することで、過去のある時間に、動作がすでに進行していたことを表わしている。例えば、

(1)去年春节前,我回到了故乡。当时家家都忙碌,准备。在农村,过春节可是一件大事。

この文の「着」は「去年の春節前」に「忙碌」「准备」の動作が持続していたことを表わす。

(2)昨天下午我去幼儿园的时候,看见孩子们正在院子里唱,笑,很高兴。

この種の文中では、動作が発生した時間=過去のある時刻を説明するだけでなく、叙述する時間も現在から過去に変更しなければならない。これがつまり(1)で「当时」、(2)で「我去幼儿园的时候看见」を用いる理由である。そうではなく、「叙述時間=現在/動作持続の時間=過去」であれば、矛盾が発生し、文として成り立たなくなる。

* 昨天下午孩子们唱,笑,高兴极了。

3.持続進行が可能な動作を表わす動詞だけが「着」を用いることができる。「走、跑、画、唱、吃、喝、哭、笑、看、听」などである。


(三)「着」と「在」「・・・呢」との比較

「在」または「・・・呢」は動作の進行を表わす。すなわち、人物が何かの動作を進行させているこを表わし、叙述的である。ある人に今何をしているかたずねる場合、質問と回答いずれも「在」と「・・・呢」しか用いることができない。例えば、

(1)甲:刘明干什么?
(1)乙:刘明听英语广播。

(2)甲:老王哪儿去了?
(2)乙:老王打球

それとは異なり、「着」は描写的であるため、上の文の「在」を「着」に置き換えることはできない。

(1’)甲:* 小刘干什么?
(1’)乙:* 小刘听英语广播。

(2’)甲:* 老王哪儿去了?
(2’)乙:* 老王打球。

四、「動詞+着」で、付随動作を表わす

(一)「着」を連動句(連動文)の1つ目の動詞の後に用いて、付随する動作を表わす

これはよくある用法である。例えば「甲が乙と握手をする時、顔に笑みをたたえている」場合、

(1)甲笑跟乙握手。

ある人が食事の際、新聞を読むのが好きな場合、

(2)他喜欢吃饭看报。

類似の例を挙げると、

(3)连长拍桌子说:“你们为什么不服从我的命令。”
(4)他们吃饭商量事情。
(5)小芳照镜子梳头。
(6)李刚总是哼歌走路。

この種の文の「着」は「在」に置き換えることはできない。

(1’)* 甲笑跟乙握手。
(2’)* 他喜欢吃饭看报。
(3’)* 连长拍桌子说・・・・
(4’)* 他们吃饭商量事。
(5’)* 小芳照镜子梳头。
(6’)* 李刚总是哼歌走路。

なぜなら、2つの動詞の関係は並列ではないため、1つ目の動詞の後の「着」を取り去ると、その付随性が表現できなくなるからである。

いくつかの文は、1つ目の動詞と2つ目の動詞の位置を逆にすることができる。ただ逆にすると、2つの主副関係も変わってしまう。例えば、

(1)他饭。
(1)报。

(2)他路。
(2)歌。

この種の文では、「着」を取り去った後、1つ目の動詞の後にポーズを入れれば、2つの分句(節)に分けることができる。

(1’)他看报,吃饭。
(2’)他唱歌,走路。

もしも2つの動詞のうちの1つが、常に別の付随動作を表わす場合、上のような置き換えはできない。例えば、1つの動詞が表情、姿勢を表わし、別の1つが「話す」「歩く」「握手する」などの動作性の強い動作を表わす場合、

(3)老王跟老李手。
(3)* 老王手跟老李

(4)连长桌子大声
(4)* 连长大声桌子。

(5)小姑娘总是路。
(5)* 小姑娘总是歌。

(6)他对我头。
(6)* 他头对我

上の例文も通常は「在」を加えることができない。

(3’)* 老王跟老李握手。
(4’)* 连长桌子大声喊。
(5’)* 小姑娘歌走路。
(6’)* 他对我点头。

(二)連動句(連動文)の一部は、1つ目の動詞の後に「着」を加えて方法または状態を表わし、2つ目の動詞で原因または目的を表わす

例えば、

(1)孩子们闹去北海。
(2)老王急去开会,饭也没吃完。
(3)大家忙准备考试。
(4)刚进腊月,孩子们就吵要买新年礼物了。

(1)は「子供たちは北海に行くのに騒いでいる」、(2)は「王さんは会議に行くのに急いでいる」、(3)は「みんなは試験の準備のために忙しい」、(4)は「子供たちは新年のプレゼントを買ってもらうために騒いでいる」という意味である。


(三)ある人が話と同時またはそれから少し遅れて別の動作を始めた場合、「说」の後に「着」を加えて表現することができる

例えば、

(1)“妈妈太累了,我自己走。”小江说着从妈妈怀里挣脱出来。
(2)“大家准备好了吗?”老师说着走进教室。
(3)“你以后还敢撒谎吗?”爸爸说着,打了儿子一个耳光。

五、「着」の成文作用

(一)一部の動詞は、動作を表わす際の動作性が弱く、単独で謂語(述語)とはなり得なず、さらに単独では文を構成できない。そのため、文の作成時に「着」を加えて動作が持続していることを表わす必要がある。例えば、

(1)他在床上躺
(1)* 他在床上躺。
(2)这封信我一直珍藏
(2)* 这封信我一直珍藏。
(3)老师在教室前边站
(3)* 老师在教室前边站。

この種の動詞の多くは、人体の動作、姿勢を表わす。

(二)一部の動詞は、祈使句(命令文)を構成する際にも「着」またはその他の成分を用いる必要がある。例えば、

(1)你等/一下,我马上就回来。
(1)* 你等,我马上就回来。
(2)你看点儿/一下,别叫猫偷吃了。
(2)* 你看,别叫猫偷吃了。
(3)你们听,没有我的命令,谁也不许走。
(3)* 你们听,没有我的命令,谁也不许走。
(4)下次再来,想来看看我们。
(4)* 下次再来,想来看看我们。

「仰、搁、托、捧、扶、埃、搂、伸、缩、披、呆、记、拿、举」などがそれである。

形容詞の一部も、祈使句(命令文)を構成する際に「着」が必要である。

(1)慢,我还有话要说呢。
(1)* 慢,我还有话要说呢。
(2)稳点儿,别慌!
(2)* 稳点儿,别慌!
(3)机灵()点儿!
(4)细致()点儿!

(3)と(4)の「着」は省略が可能。


六、「着」のその他用法

(一)後ろに「着」を加えた動詞を2回繰り返し、その後にさらにほかの動詞を付けて、前の動作が進行中に後の動作が続けて起こったことを表わす。この時、1つ目の動作は自然に停止し、「思わず」という意味になる。例えば、

(1)他想笑了起来。
(2)孩子哭睡着了。
(3)老人说唱了起来。
(4)小马跑停了下来。

この種の文の2つ目の部分は、動詞の否定形または形容詞でもよい。

(5)汽车开慢了下来。
(6)他喝脸红了起来。
(7)小李吃不吃了。
(8)他讲不讲了。

2つ目の部分が形容詞の文は、形容詞が表わす状態になった後、必ずしも1つ目の動詞が表わす動作が停止するわけではない。

(二)「着」を加えるのと加えないのとで意味は同じで、語気を和らげるためだけに「着」を加える動詞がある。

(1)这次会议有一百多人参加,代表二十多个国家的汉语教师。
(2)他的演说充满热情和信心。
(3)这个事件有巨大的国际影响。
(4)这个地方也存在不少问题。

このような用法は書面語に存在する。

(三)詞綴(接尾辞)として用いる。これは主に介詞の詞綴で、意味はない。「趋着、沿着、顺着、随着、朝着、向着、为着」「怎么着」「接着」などである。

(四)「着呢」を形容詞の後に用い、程度の高さを表わす。一種の口語の現象である。例えば、

(1)今天冷着呢
(2)这个电影好看着呢,你一定要看!
(3)那个地方远着呢,你别去了。
(4)他们的日子过得舒服着呢

©2006 北京紅楼通信
出版:華語教学出版社 / 原著:鄭懿徳、馬盛静恒、劉月華、楊甲栄 / 翻訳:北京紅楼通信