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漢語語法難點釋疑

肆、「是・・・・的」の用法

現代漢語には、謂語(述語)部分が「是・・・・的」の形式から成る文がある。わたしたちはこのような形式を持つ文を「是・・・・的」文と呼んでいる。

「是・・・・的」文中では、「是・・・・的」を1つのまとまった構造とみなすことができる。それはあたかも、1つの生きた枠組みを謂語に当てはめたかのようである。必要な時に当てはめ、必要なくなれば省く。文の基本的な意味に影響しない。それは文中で意味の重点を説明するか、あるいはある種の語気を表わすだけである。このため、本質からいうと、「是・・・・的」文は一般的な動詞謂語句(動詞述語句)、形容詞謂語句(形容詞述語句)、または主謂謂語句(主語と述語を持った述語句)ということになる。

「是・・・・的」構造が文中で果たす役割から見ると、「是・・・・的」文には2種類ある。一、文の意味の重点を説明する「是・・・・的」文と二、語気を表わす「是・・・・的」文である。

- もくじ -
一、文の意味の重点を説明する「是・・・・的」文
(一)「是・・・・的」文は意味の重点を説明する
(二)意味の重点を表わす「是・・・・的」文の数種の文型
(三)「是・・・・的」と「了」の区別
二、語気を表わす「是・・・・的」文
(一)「是・・・・的」文が表わす語気
(二)語気を表わす「是・・・・的」文のいくつかの文型
(三)2種類の「是・・・・的」文の区別

一、文の意味の重点を説明する「是・・・・的」文

(一)「是・・・・的」文は意味の重点を説明する

「過」はかつてある種の経験をした、かつてある動作を行った、またはある状態が存在したということを表わす。「過」を用いるのは、その動作がすでに行われなくなったか、その状態がすでに存在しなくなった時である。例えば、

(1)客人什么时候走
(1)客人七点种走

(2)客人什么时候走?
(2)客人七点种走。

2組の文を比較すると、「是・・・・的」構造を持つ文が、「事柄の発生は過去で、動作はすでに完了し、客はすでに出発した」ことを表わしているのが分かる。説明の力点は動作自体ではなく、動作が発生した時間である。客は7時に出発したのである。

2人の話し手は、どちらもある動作がすでに過去において完了したことを知っており、例えば動作が完了した時間、場所、方法、動作を起こした人、あるいはそれを受けた人など、この動作に関係するある内容を強調しようとする場合に、「是・・・・的」文を用いることができるのである。この種の「是・・・・的」文の謂語(述語)は主に動詞、動詞短語(フレーズ)および動詞を述語とする主謂短語である。


(二)意味の重点を表わす「是・・・・的」文の数種の文型

1.動作発生の時間、場所、目的など内容を強調する「是・・・・的」

この種の文は、「是・・・・的」構造中の動詞の前に、必ずこれらの内容を表わす状語(連用修飾語)がある。全文の意味の重点は状語が表わすのである。このため、文の重音(強調発音点)も状語に置かれる。

主語//是+状語+動詞+的

(1)我前天来
(1)(動作の過去の発生時間を指摘する)
(2)王华从上海来
(2)(動作の過去の発生場所を指摘する)
(3)他们坐汽车来
(3)(方法を指摘する)
(4)他对我说,你别生气。
(4)(対象を指摘する)
(5)新房子为工人盖
(5)(目的を指摘する)

この種の文を特殊な疑問文に用いて質問する場合、疑問代詞(疑問代名詞)は文中の強調される状語の部分を問う。

(1)你什么时候
(2)王华哪儿
(3)他们怎么
(4)他

「是・・・・的」構造中の動詞が名詞賓語(目的語)を取る場合、通常、賓語の位置は「的」の後であるが、時に「的」の前に置くこともできる。賓語が代詞(代名詞)の場合は、通常、賓語は「的」の前に置かれる。

主語//是+動詞+的+賓語(名詞)

什么时候上大学
一九六四年上大学

主語//是+動詞+賓語(代名詞)+的

什么时候看见
昨天看见

動詞の後に趨向補語(方向補語)の「来」「去」がある場合、賓語が趨向補語「来」「去」の前にあれば、「的」は「来」「去」に続けて文末に置く。賓語が「来」「去」の後にあれば、「的」も「来」「去」とともに賓語の前に置く。例えば、

(1)我五点半回学校
(2)张丽昨天打电话
(3)张丽昨天打 电话

2.過去に完了した動作の実施者(すなわち動作を完了させた人)を強調する「是・・・・的」文

このような文には、「是・・・・的」構造中に常に1つの主謂短語(主語と述語を持つフレーズ)がある。主謂短語の謂語(述語)は動詞で、主謂短語の主語は文が強調する重点。発話の時の重音(強調発音点)もこの主語に置かれる。文全体の意味上の主語は主謂短語中の動詞の作用を受ける事柄である。

主語//是+主謂短語+的

这主意谁出
这主意王华出
谁寄来
我女儿寄来

3.2の文型はもう1種類の形式に変換することができる

強調する重点も不変である。文全体の主語を文末に移動させ、主謂短語(主語と述語を持つフレーズ)中の動詞の賓語(目的語)にする。意味は変わらない。なぜなら、主語は意味上、もともと動詞の受け手であり、主謂短語中の主語はもともと動作の実施者だからである。こうすることで、文は「是」で始まるが、強調するのはやはり「是」以降の部分、すなわち動作の実施者である。重音(強調発音点)もそこに置かれる。

是+主語//動詞+的+賓語

谁出主意?
王华出主意。
谁寄来信?
我女儿寄来信。

2と3の2種類の形式は同一部分を強調する。動詞の受け手となる語の前に比較的長い定語(連体修飾語)がある場合は文頭に置かれ、定語が簡単か、あるいはない場合は文末に置いて賓語にすることができるのである。

谁出主意?
这种不得人心的坏主意谁出

4.すでに完了した動作の受動者を強調する「是・・・・的」文

この種の文では、「是・・・・的」の中に動詞があり、動詞の賓語(目的語)は「的」の後に置かれる。文全体が強調する意味の重点はこの賓語である。文の重音(強調発音点)は賓語に置かれる。

主語//是+動詞+的+賓語

自行车,他汽车,结果我们一起到家。
大连,他上海,我没看见他。

5.ある動作がある結果を生んだ原因であることを指摘する「是・・・・的」文

この種の文では、「是・・・・的」構造の中に動詞が1つある。文全体の主語は、意味の上では動作によって生まれた結果で、文全体が強調するのは、その結果を生んだ原因である。このため、発話時の文の重音(強調発音点)は「是・・・・的」中の動詞に置かれる。

主語//是+動詞+的

他头疼
老人生病

動詞の後に賓語(目的語)がある場合は、動詞は賓語の後で繰り返さなければならない。文全体の重音は繰り返しの動詞に置かれる。

主語//是+動詞+賓語+動詞(繰り返し)+的

他头疼喝酒喝
腿疼爬山帕

以上、意味の重点を説明する「是・・・・的」文のいくつかだが、使用の際には、しばしば「是」が省略される。意味は変わらない。例えば、①你哪天来的? → 你哪天来的?②我六号来的。 → 我六号来的。それぞれ2つの文の意味は同じである。特に、3.の文型で文頭に置かれる「是」はより省略されやすい。例えば、「是谁出的主意?王华出的主意。」ただし5.の「是」は省略はできない。すなわち、「他头疼苦的」は「他头疼哭的」と言い換えることはできない。

このような意味の重点を説明する「是・・・・的」文の否定形は、「不是・・・・的」となる。否定するのは動作自体ではなく、文が強調している動詞に関係のある部分である。

(1)新同学不是昨天来今天来
(2)我不是大连,上海。

(1)が否定しているのは動作発生の時間である。「すでに来たが、昨日来たのではない」という意味である。(2)が否定しているのは動詞の賓語である。「すでに行ったが、行ったのは大連ではない」という意味である。


(三)「是・・・・的」と「了」の区別

「是・・・・的」文は時に動態助詞「了」をともなう文と混同され、「玛丽是在美国生的。」を「玛丽是在美国生了。」と言ってしまう。なぜなら、どちらも動詞謂語(述語)中で用いられ、それが表わす動作が、いずれも過去にすでに完了または発生したものだからである。このため、「是・・・・的」と「了」の文中での役割の違いを区別する必要がある。

A:王华去日本,你知道吗?
B:我不知道,他什么时候走
A:他上个月走
B:他是不是坐船去
A:他不是坐船去坐飞机去
B:他妈妈去没去
A:他妈妈去。

(1)動詞の後に「了」を用いた文は、過去に発生した動作または行為を説明する。「是・・・・的」を用いた文は、動作、行為の発生の時間、場所、方法などに関する内容を強調する。(2)「是・・・・的」の否定では「不是・・・・的」、「了」の否定では「没」を用いる。(3)それらの疑問文の形式も異なる。

2種類の形を比較するのは、それらを区別し、誤用を避けるためである。2種類は常に相互に入れ替えができるわけではない。そのうちの1種類しか用いることのできない文も少なくない。もう一方の形式に入れ替えることで、意味が変化したり、まったく成り立たなくなったりする。

吃了饭来
* 我吃了饭来

2つ目の文は成り立たない。

怎么去颐和园
你怎么去颐和园

1つ目が問うているのは頤和園へ行った方法で、乗り物に乗ったのか歩いて行ったのかということ。2つ目は頤和園へ行った理由である。2つの間には関連性がない。


二、語気を表わす「是・・・・的」文

(一)「是・・・・的」文が表わす語気

例:

玛丽会来吗?
(1)玛丽会来。
(2)玛丽会来

这些节目怎么样?
(1)这些节目很精彩。
(2)这些节目很精彩

1組目の問答の(1)の回答は、「瑪麗は恐らく来るだろう」ということを一般的に説明しているだけである。(2)の謂語(述語)には「是・・・・的」が用いられ、肯定の語気が加えられている。話し手は、「瑪麗が来るだろう」ことを確かに知っているのである。2組目の(1)は、「プログラムはすばらしい」ことを一般的に説明するもの。(2)は肯定の語気を強めており、話し手は自分は確かに「プログラムはすばらしい」と思っていることを表現しているのである。

話し手は、自己のある事柄に対する見方、見解を述べるか、あるいはある事柄に対して解釈、説明を加えると同時に、自分の情緒、口調を表わす際に、語気を表わす「是・・・・的」文を用いることができる。それは主に肯定、確認の語気を強めることを表わし、時には穏やか、婉曲な語気を表わすこともできる。

この種の文の「是・・・・的」構造には、動詞、動詞短語(フレーズ)、主謂短語(主語・述語を持ったフレーズ)以外に、形容詞、助動詞、ある種の副詞も含まれる。謂語がどのようなものであっても、「是・・・・的」構造を加えた後は、「的」は常に文末に置かれる。


(二)語気を表わす「是・・・・的」文のいくつかの文型

1.単独の形容詞、助詞、助動詞が謂語(述語)になる文では、「是・・・・的」構造は単詞謂語(短語述語)に当てはめられる。発話時の文の重音(強調発音点)もこの単詞謂語に置かれる。

主語//是+単詞謂語+的

,不到紧急的时候不能用。
其实,他明白,不愿说就是了。
你不来可以,可孩子得来。

2.「是・・・・的」構造の中間にある謂語が動詞構造である時、3種類の形式がよく用いられる。

・動詞の前に助動詞があり、発話時の重音が助動詞に置かれる。

主語//是+助動詞+動詞+的

愿意帮助他们
不愉快的事可能发生

・動詞の後に可能補語があり、「是・・・・的」構造を当てはめた後、文の重音は動補(動詞+可能補語)構造全体に置かれる。

主語//是+動詞+可能補語+的

这么多事一天不完
只要大家安静,老师的话得见

・時に動詞の前後に助動詞と可能補語がある。

主語//是+助動詞+動詞+可能補語+的

他的打算可以得出来
这点儿东西他应该得动

3.文の謂語が主謂構造(主語・述語を持った構造)であれば、「是・・・・的」を当てはめた時、主謂構造全体を「是・・・・的」の中間に置くことはできない。「是」は主謂構造の主語と謂語の間にはめ込まなければならない。「的」は文末に置く。

主語//主語+是+謂語+的

这儿的规章制度大家知道
这些道理人们懂得

この種の文の主語は、意味の上では謂語中の動詞を受けている。そのため、主語を後に持っていって賓語(目的語)にすることもできる。「的」は文末に置く。

主語//是+動詞+賓語+的

大家知道这儿的规章制度
人们懂得这些道理

このように位置を変えた後も、表わす語気は変わらない。重音は動詞に置かれる。

語気を表わす「是・・・・的」文の否定形は、「是・・・・的」構造中の成分を否定の形に変えたものである。

在这样的教室里上课,老师的话听不见

「是・・・・的」の前にさらに「不」を加えて1度否定すれば、双重否定(二重否定)の形式となる。ある事柄を婉曲に、または強調して肯定する時に用いる。

大家安静一点,老师的话不能听见

(三)2種類の「是・・・・的」文の区別

「是・・・・的」構造は、異なる文の形式の中では役割も異なり、2種類の「是・・・・的」文があることになる。どのようにこの2種類を区別すればよいのか。

1.意味の重点を指摘する「是・・・・的」文の謂語(述語)とは、すなわち「是・・・・的」構造中の成分が動詞、動詞短語(フレーズ)または動詞を謂語とする主謂短語(主語と述語を持ったフレーズ)であるものである。語気を表わす「是・・・・的」文の謂語は、動詞と動詞短語以外に、形容詞、形容詞短語、能願動詞、副詞などがある。

2.謂語が動詞であっても状況は異なる。意味の重点を指摘する文は、動詞の前に常に時間、場所、方法を表わす状語(連用修飾語)があり、それこそが文が強調する重点である。語気を表わす文では、動詞の前に常に能願動詞、動詞の後に常に可能補語がある。

3.賓語(目的語)の位置も、2種類の文を区別する目印の1つとなる。意味の重点を指摘する「是・・・・的」文では、賓語は「的」の前と後ろのどちらに置いてもよい。語気を強調する文では、賓語は「的」の前にしか置くことはできないとともに、「的」は常に文末に置かれる。

4.2種類の文の否定の形も異なる。意味の重点を指摘する文の否定の形は「不是・・・・的」で、否定するのは動作自体ではなく、文が強調し指摘する動詞に関係のある内容である。語気を表わす「是・・・・的」文の否定形は、「是・・・・的」構造中の成分を否定に変える。

文の構造から科学的にこの2種類の「是・・・・的」文を分析することは、文の正確な理解・把握にとって非常に必要なことであるが、それよりも重要なのは、多くの練習と実践を重ねることである。実際の言語環境の中で異なる文型の特徴を体験・観察して語感を養わなければ、これらを自在に操ることはできない。


©2006 北京紅楼通信
出版:華語教学出版社 / 原著:鄭懿徳、馬盛静恒、劉月華、楊甲栄 / 翻訳:北京紅楼通信